手元供養の種類と、それぞれの選び方

「お墓が遠くて、なかなかお参りに行けない」
「仏壇がないけれど、故人をもっと身近に感じたい」

そんな想いから選ばれることが多いのが 手元供養 です。

手元供養とは、火葬後の遺骨や遺品を自宅など身近な場所に置き、日々の暮らしの中で手を合わせたり、そっと想いを寄せる供養のかたち。

いちばんシンプルな方法は、火葬場から持ち帰った骨壺をそのまま自宅に安置することです。

「まだあの人がそばにいるような気がして、何年も納骨できずにいます」
――そんなお声も珍しくありません。

ただ、やはり骨壺をそのまま置いておくと、見た目や置き場所の問題も出てきますよね。
そこから、手元供養にはいくつかの“選択肢”が生まれています。

A:遺骨を全部残す? それとも一部だけ分骨する?

手元供養というと、多くの場合は 遺骨の一部(喉仏など)を分けて、少量を自宅で供養すること を指します。
残りは樹木葬や永代供養墓に埋葬したり、散骨したりと、別のかたちで納める前提です。

でも中には、

  • 「分骨はしたくない」
  • 「そもそも埋葬するお墓が決まっていない」

という理由で、火葬後の遺骨すべてを手元に置かれる方もいます。

ただし全骨を保管する場合、スペースや見た目の問題がどうしても出てきます。
そんなときの解決策がこちらです。

  • A-1 デザイン性の高い骨壺に入れ替える
     →インテリアに馴染む骨壺なら、暮らしの中に自然に置けます。
  • A-2 骨壺カバーをかける
     →“骨壺感”を和らげるだけでも印象が変わります。
  • A-3 粉骨して、小さな容器に納める
     →体積を減らして扱いやすく。見た目の自由度も上がります。

粉骨に抵抗がなければ、A-3がいちばん省スペースで、デザインの選択肢も豊富です。


B:粉骨する? そのまま残す?

粉骨とは、遺骨を砕き、細かい粉状にすること。

メリット

  • 体積が約4分の1に減るので、コンパクトに保管できる
  • 将来、散骨や一部の樹木葬へ納める際のハードルが下がる

ただ、粉骨は故人のお骨を砕く行為ですから、抵抗を感じる方も少なくありません。
気持ちの整理がつかないうちは、無理に選ばなくても大丈夫です。


C:身につけるか、置くか

手元供養品には、大きく2つのタイプがあります。

  • 置き型タイプ … ミニ骨壺や納骨オブジェなど、お部屋に置いておけるもの
  • 身に着けるタイプ … ネックレスや指輪など、アクセサリーに納めるもの

「できるだけ多くの遺骨を手元に残したい」という方は置き型を選ばれますが、
「肌身離さず、いつも一緒にいたい」という方はアクセサリー型が人気です。

特に遺骨をダイヤモンドに加工する方法は、手元供養を知らない方でも耳にしたことがあるかもしれませんね。
納められるのはほんの数グラムですが、それでも「一番近くで感じられる」という安心感が選ばれる理由です。


手元供養に決まったかたちはありません

ひのきの骨壷

手元供養は、故人を想う気持ちをかたちにする方法 です。
そこに厳格なルールはありません。(※ただし分骨した遺骨をお墓に納める際には分骨証明書が必要です)

実際に、ペットの遺骨をジャムの空きビンに入れて供養している方もいますし、遺骨ではなく、故人が愛用していた眼鏡や腕時計をそっと飾って手を合わせる方もいます。

大切なのは、かたちよりも“気持ち”。
もっと自由に、もっとあなたらしく――それが現代の供養のあり方です。


京都博國屋の手元供養品について

京都博國屋では、置き型の納骨オブジェや、ペンダントタイプ・お守りタイプの手元供養品を製作しています。

粉骨をされる方もいらっしゃいますが、実際には多くの方が喉仏や小さめのお骨を選んで供養品に納めるケースがほとんどです。

天然素材を中心に、手に取ったときの温もりや質感、安心感を大切に、職人の手仕事でひとつひとつ丁寧に仕上げています。

この記事が、手元供養を検討されている方の一助になれば幸いです。