離れがたい ― 手元供養を選ぶ人の想い

「手元供養」という文化は、まだ広く知られてはいません。
私たち博國屋のスタッフの周囲にも、実際に手元供養を行っている人はほとんどいません。
けれど、「どうにかして手元に遺骨を置いておきたい」と悩まれる方が確かに存在します。

「もっと早く知りたかった」「こういう形があることを知らなかった」――
そんな声をいただくたびに、私たち自身の発信力の不足を痛感し、
より多くの方に“手元供養という選択肢”を届けたいと感じています。

今回は、実際に手元供養品をご購入いただいた方々へのアンケート結果をもとに、その背景にある想いを少しだけご紹介したいと思います。

手元供養を選ぶ人たち

アンケートによると、手元供養を購入された方の約7割が女性
供養の対象として最も多かったのは母親で、次いで子ども父親と続きます。

また、平均寿命を迎える前に亡くなられた方を供養されているケースが多く、「まだ早すぎる別れ」を経験された方々が、深い悲しみの中で手元供養を選ばれているようです。

※このアンケートは、京都博國屋の手元供養品をご購入いただき、
アンケートにご協力くださった方々の回答をもとにしています。
そのため、社会全体の傾向を示すものではありません。


「離れがたくて」――購入者の想い

アンケートに寄せられた言葉の多くに共通していたのは、
「少しでもそばに感じていたい」「見守ってほしい」という切実な気持ちでした。

「お墓をもっていないので、散骨をするけれど、少しでもお骨を手元に置いておきたい」
「お墓があっても、全部を埋葬してしまうのは寂しい」

こうした言葉には、“離れがたい”という想いが静かに込められています。
それは、形としての供養ではなく、「つながり続けたい」という心の表現なのかもしれません。


祈りを日常の中に

納骨ペンダント 小町

手元供養品は、ただの分骨容器ではありません。
多くの方が、故人そのものとして手元供養品に語りかけたり、撫でたり、身につけて出かけたりしています。

置き場所として最も多いのは、家族が集まるリビング
自然と目に入り、語りかけやすいその場所は、まさに「暮らしの中の祈りの場」となっています。

納骨写真オブジェ 礎

いわゆる“仏間”がなくても、リビングや寝室など、
自分が心静かに手を合わせたり、語りかけたりできる場所があれば十分です。
手元供養は、供養を「生活の一部」として続けていける方法でもあります。


結びに

手元供養は、「遺骨を置くこと」ではなく、「想いを傍に置くこと」。
亡き人を想う気持ちが祈りとなり、日々の暮らしの中でそっと息づいていきます。

私たち京都博國屋は、そうした“祈りの手応え”を感じられる供養のかたちを、これからも大切に伝えてまいります。