灯 -玄月-
そっと、想いを握りしめるかたち。
ある日、ひとりの女性が、細長い筒を見せてくれました。
それは、ご家族のかたみとして長年大切にされてきたもので、使い道もはっきりとは分からないけれど、いつも鞄の中に入れて持ち歩いているのだと話してくれました。
「手にすると、気持ちが落ち着くんです。あの人がそばにいてくれる気がして。」
その言葉が、「灯(とう/ともり)」の原点になりました。
形あるものに想いを託し、それを日々の暮らしの中で肌身離さず持ち歩くこと。
それは、悲しみを閉じ込めるためではなく、やさしい絆とともに前を向いて生きるための、静かな祈りのかたちです。
「灯」は、ポーチやバッグにもそっと収まる、手のひらサイズの小さな納骨入れ。
ふと握りしめたとき、あの人のぬくもりが心にともるように。
どこへでも、いつまでも、一緒にいられるようにと願いを込めてお届けします。
木のぬくもりと絹の光沢、ガラスの彩りが重なり合う一本が、あなたの大切な想いに、そっと寄り添います。
「玄月」――深く静かな想いを、その手に。
静かに佇む新月のように、深く澄んだ黒。目には映らずとも、たしかにそこにある想いが、心をやさしく包みこむ。静寂のなかで、祈りが静かに息づく。
携帯できる小型遺骨入れ
「玄月(げんげつ)」は、新月のように静かに佇む黒。うっすらと木目が透ける黒透き漆は、見えない想いをそっと映し出すような深さを宿しています。持ち運びできるミニ骨壷として、静かな祈りとともにいつもそばに。
黒には、深さがあります。
そして、静けさがあります。
日々の暮らしのなかでも、そっと寄り添ってくれるような安心感があります。
「玄月」は、新月の夜空のように、光を持たないその色の奥に、目には見えない“在る”ということの意味を込めました。
塗装には透き漆を使用し、下地の木目がほんのりと浮かび上がるように仕上げています。
その揺らぎある質感は、故人への想いのように、かすかで、けれど確かにそこにあるもの。
木製の本体は手のひらにすっと収まるように設計されており、ポーチや鞄に入れて、日常のなかで自然に持ち運ぶことができます。
握りしめたとき、ひんやりとした表面がやがて温もりに変わるように、「灯」は、そっと祈りの手応えを返してくれます。
目立たず、主張しすぎず、
けれど確かにそこにある存在――
それが「玄月」の祈りのかたちです。
組紐・チャーム
本体に取り付けられた組紐は、伝統的な技法で丁寧に編まれたもの。やわらかな手触りと、繊細な色合いが特徴です。日々手に取るものだからこそ、品よく、丈夫に仕上げました。
組紐やとんぼ玉は、一つひとつ手作業でお作りしております。
そのため、色合いや形が写真と少し異なる場合がございますが、手仕事ならではの個性としてお楽しみいただけますと幸いです。
納骨手順
手順1 ご遺骨を一部取り出します
「これからも一緒に過ごしたい」という想いを込めて、骨壷から少量をお取りください。
手順2 本体に納めます
本体を台座に立て、そっとご遺骨を納めてください。
細かいお骨は、付属のりゅうさん紙にのせ滑らせるとスムーズに納骨できます。
お骨が動くのが気になる場合は、付属のもくめんで栓をしてください。
奥に入れにくい時は付属の竹ひごで押してください。
なお、穴いっぱいに詰める必要はありません。心に寄り添う量で十分です。
手順3 蓋を閉めて接着します
納骨後は、付属のボンドで蓋を接着します。軽く押さえ、しっかり乾かしてください。
色展開
梱包内容
手元供養本体、しおり、納骨時に接着するための木工ボンド、りゅうさん紙、もくめん(納骨部封じ用)、もくめんを押し込む竹ひごを博國屋特製の桐箱にお入れしてお届け致します。
納骨容量とサイズスペック
本体サイズ |
長さ17cm × 幅1.8cm × 幅1.3cm(楕円筒型) |
台座サイズ |
高さ3cm × 幅7.5cm × 奥行2.6cm |
納骨量 |
3cc程度(お米で約2g)【目安】 |
付属品 |
木工用接着剤、りゅうさん紙、もくめん(納骨部封じ用)、竹ひご |