灯 -紅玻璃-
そっと、想いを握りしめるかたち。
ある日、ひとりの女性が、細長い筒を見せてくれました。
それは、ご家族のかたみとして長年大切にされてきたもので、使い道もはっきりとは分からないけれど、いつも鞄の中に入れて持ち歩いているのだと話してくれました。
「手にすると、気持ちが落ち着くんです。あの人がそばにいてくれる気がして。」
その言葉が、「灯(とう/ともり)」の原点になりました。
形あるものに想いを託し、それを日々の暮らしの中で肌身離さず持ち歩くこと。
それは、悲しみを閉じ込めるためではなく、やさしい絆とともに前を向いて生きるための、静かな祈りのかたちです。
「灯」は、ポーチやバッグにもそっと収まる、手のひらサイズの小さな納骨入れ。
ふと握りしめたとき、あの人のぬくもりが心にともるように――
どこへでも、いつまでも、一緒にいられるようにと願いを込めてお届けします。
木のぬくもりと絹の光沢、ガラスの彩りが重なり合う一本が、あなたの大切な想いに、そっと寄り添います。
「紅玻璃」――澄んだ想いを、その手に。
澄んだ艶をたたえる「玻璃」は、仏教で美しさの象徴とされる七宝のひとつ。
清らかに透き通る赤が、深い想いにそっと寄り添い、静かに祈りを包み込みます。
携帯できる小型遺骨入れ
「紅玻璃(べにはり)」は、仏教で“美しさ”を象徴する七宝のひとつ「玻璃」にちなんだ、清らかな赤の手元供養品。うっすらと木目が透ける透き漆仕上げが、凛とした美しさと祈りの深さをそっと映し出します。
表面には、メープルの木目がほのかに浮かび上がるよう調整された透き漆仕上げ。
光を受けるたび、塗膜の奥に繊細な線が現れ、自然が生んだ木の表情と、赤の美しさが溶け合います。
この「灯」は、バッグの中にも収まる細身の筒型。
ふとしたときに取り出して、そっと握りしめるだけで、あの人と心を通わせる静かな時間が生まれます。
華やかすぎず、でも心に残る美しさ。
想いの澄んだ色、「紅玻璃」が、祈りの手助けとなりますように。
組紐・チャーム
本体に取り付けられた組紐は、伝統的な技法で丁寧に編まれたもの。やわらかな手触りと、繊細な色合いが特徴です。日々手に取るものだからこそ、品よく、丈夫に仕上げました。
組紐やとんぼ玉は、一つひとつ手作業でお作りしております。
そのため、色合いや形が写真と少し異なる場合がございますが、手仕事ならではの個性としてお楽しみいただけますと幸いです。
納骨手順
手順1 ご遺骨を一部取り出します
「これからも一緒に過ごしたい」という想いを込めて、骨壷から少量をお取りください。
手順2 本体に納めます
本体を台座に立て、そっとご遺骨を納めてください。
細かいお骨は、付属のりゅうさん紙にのせ滑らせるとスムーズに納骨できます。
お骨が動くのが気になる場合は、付属のもくめんで栓をしてください。
奥に入れにくい時は付属の竹ひごで押してください。
なお、穴いっぱいに詰める必要はありません。心に寄り添う量で十分です。
手順3 蓋を閉めて接着します
納骨後は、付属のボンドで蓋を接着します。軽く押さえ、しっかり乾かしてください。
色展開
梱包内容
手元供養本体、しおり、納骨時に接着するための木工ボンド、りゅうさん紙、もくめん(納骨部封じ用)、もくめんを押し込む竹ひごを博國屋特製の桐箱にお入れしてお届け致します。
納骨容量とサイズスペック
本体サイズ |
長さ17cm × 幅1.8cm × 幅1.3cm(楕円筒型) |
台座サイズ |
高さ3cm × 幅7.5cm × 奥行2.6cm |
納骨量 |
3cc程度(お米で約2g)【目安】 |
付属品 |
木工用接着剤、りゅうさん紙、もくめん(納骨部封じ用)、竹ひご |