京都博國屋ではご遺骨を手作業で粉骨いたします。 -手元供養のことなら京都博國屋
粉骨砕身=骨を粉にし身を砕く。文字だけみると痛々しいですが、それも惜しまず一生懸命に努力する、働くことを意味します。今このように動くと、労働基準がとか、安全面がなどと言われますが、実際は、このぐらいの気持ちでということだと思います。
「粉骨」なら、まずこの言葉が出てくると思います。ですが、手元供養のブログであれば、「粉骨」というのは、文字通り、骨を粉状にすることを意味します。または粉状の骨というモノを表します。
私たち博國屋では、ご遺骨を粉状にする粉骨を京都で行っております。では粉骨についてご説明いたします。
粉骨のメリット
粉骨についてはいくつか記事を書いているので内容のいくつかは重複します。以前の記事が読みたい場合は「粉骨関連」へとお進みください。
なぜ粉骨を行うのか、粉骨をしなければならない場合をご説明いたします。
粉骨の良い所
■体積が激減
■散骨できる
■分骨しやすい
■手元供養品にいれやすい
体積が激減
通常、火葬されたお骨というのは非常に脆くなっていますが、火葬技術の進歩により、形が残っていることが多くあります。炭にならずに白っぽい状態です。ただ人間一人分のお骨なので、すべて集めるとそれなりの量になります。
東日本などは、全骨収骨といってすべてのお骨を骨壷にいれますので、骨壷自体も大きく両手で抱えて持たなければならないほどの大きさになります。さらに崩してはいけないと思ってデリケートな扱いになります。
粉骨することにより体積が激減します。およそ1/4~1/5ともいわれ、粉状になったお骨は白っぽい美しい砂のようになります。こうなるとツボではなく、密閉できる袋に入れることができ、崩れることもないので、ストレスなく安置することができます。
散骨できる
粉骨はメリットを除けば、必須のことではないのですが、散骨に関しては必須事項となっています。火葬されたお骨は、明らかに人間のお骨とわかる部位があります。散骨する場合に、人とわかるお骨が散らばっていたら、「散骨」ではなく事件性を疑います。白骨化された遺体となるでしょう。
なので散骨のルールとして、ご遺骨をお骨と分からない状態まで粉骨しなければなりません。そのお骨とわからない状態というのは、だいたい2mm~3mmぐらいの欠片となっています。
分骨しやすい
そもそも分骨するのは一般的ではありませんが、手元供養の出現によって、お骨を分けて持つ方が増えてきました。例えばご両親のご遺骨を兄弟姉妹で分ける場合です。地元で就職することも減った現代では、中々お墓参りに行けなくなったと聞きます。そういった場合は分骨して手元供養することにより、遠い地でも両親を供養することができるようになります。
お骨のカタチのままより、粉骨したお骨の方が分骨しやすくわかりやすいというのが理由です。
手元供養品にいれやすい
手元供養品というのは、大小さまざまですが、基本的に小さいサイズが多く存在します。ペンダントタイプなど、納骨部分は小さく、納骨するために小さなお骨の欠片を作らなければなりません。
そのため粉骨したお骨だと入れやすくなり、さらに粉状なのでより多くのお骨を無駄なく入れることができます。
粉骨の必須は散骨のみ
「粉骨って絶対しなければならないの?」と聞かれたら、「散骨しなければ粉骨する必要ないですよ」とお答えします。
物理的なメリットだけをご紹介しましたが、フランスなどでは粉骨は優しさの行為と言われているそうです。生々しいお骨の状態より美しい砂のようにしてあげるという行為が神聖なのか浄化なのかはわかりませんが、残された人にとっての最後のできる行為なのかもしれません。
そういった気持ちの面だけでも結構です。粉骨をお考えの方はぜひご相談ください。