ミニ骨壷は納骨した状態で海外に持っていけるのか? -手元供養のことなら京都博國屋
手元供養の中でもミニ骨壷や、納骨お守り、メモリアルペンダントは携帯に便利で、肌身離さず持ち運ぶ方もいらっしゃいます。また旅行に一緒にいったりされる方もいらっしゃいます。では海外旅行などの場合はどうでしょうか?
お守りタイプのミニ骨壷の場合、かなりお骨を細かくして納骨しているため、知らない人からしたら、巧妙に隠された白い粉状のアレと間違うかもしれません。
自分にとっては、大切な大切な肌身離さず持っておきたい故人であるので心外ですが・・・
以前お客様が体験されたことと、そのことについて調査した記事を見つけたので紹介します。少し過去の事なので、今現在と少し変わっている可能性はありますが、ミニ骨壷に納骨した手元供養を海外に持って行った時の話です。
入国審査での話
手元供養の納骨ミニお守り「かぐや姫」をご購入されたA様の体験話
それは韓国の某空港の入国検査でのこと、A様の首元には旦那様のお骨を納めたかぐや姫を付けられていました。(かぐや姫は革紐でペンダントにもできます。)
しかしカタチが見慣れないペンダントに入国審査官から
「これは何ですか?」
「開けて下さい。」
と言われたそうです。
しかしA様の「かぐや姫」はすでに旦那さまのお骨を納めてあり、中身がこぼれないようにボンドで留めて接着しています。A様は「開けられない」ことを伝え、「X線の検査を通してくれたらいいから」と交渉したそうです。
最終的には問題なく韓国へ入国することができたようで良かったです。A様はこのお話が、他の方にもお役に立つ話だと思いお電話をくださいました。
ありがとうございました、このような手元供養に関する実体験は、我々手元供養業界だけでなく、たくさんの手元供養愛用者にとって非常に大切なことです。
韓国ではそうなんだあ、だけではなく他の国についても調査を開始しました。
国外にお骨を持ち出すことはできるのか?
まずは国外にお骨を持ち出すことができるか税関に問い合わせました。
問い合わせ先は成田税関支署(税関相談官)0476-34-2128 税関手続きに関するご相談・お問い合わせ(旅客・手荷物)です。
回答:遺骨の持ち出し、持ち込みは問題ない
まあ実際にA様ができたように、これは予想通り、ただ「行く先の国によっては持ち込めるか否かは各国の法律に基づく」とのことだったので、韓国、アメリカ、オーストラリアの三カ国の駐日大使館に下記の内容で尋ねました。
「私が、市販の竹に漆塗りの納骨ペンダントを購入、中には祖父の遺骨。それをして入国(旅行目的)できるか。」
韓国大使館
回答:その程度なら遺骨の持ち込みは大丈夫
ただ上記のように、ミニ骨壷など、小さなスペースにご遺骨を納骨する場合、お骨が細かくなり粉状になっている場合がございます。その粉骨がコカインなどと間違われないかが注意です。現場での判断が最終判断ですので、入国審査官の指示に従ってくださいとのことでした。
「旅行中の3,4日くらいなら国内に置いて出かけられないのですか?」とも言われました。ただせっかく肌身離さず一緒に居たいという気持ちで手元供養をして、旅行にも一緒にいきたいと「かぐや姫」を買ってくれた方にそんなこと言えません・・・
なお、骨壷での遺骨の持込みも可能です。その際は、運送会社に頼み内容証明の書類を準備してもらえばよい様です。
オーストラリア大使館
回答:持ち込み可能
少し回答までに時間が掛かり本国のオーストラリア検疫検査局に問合せて頂いておりました。
最近は散骨に行かれる方が増えているそうです。ただ今回は竹製品である手元供養に遺骨が納骨されているパターンだったので、竹そのものの製品とご遺骨についてそれぞれの回答でした。
入国の際に、検疫官に見せてくださいとのことです。それは竹が、十分に乾いたものが使われているかどうか、虫食い、土、動物の糞、植物の種など、検疫対象になるもが付着していないかを調べるようです。
かぐや姫は無垢の状態ではなく、漆塗りの製品となっているので、検疫は問題ないとも回答頂きました。
ずっと一緒に
手元供養はずっと一緒にを叶えるものなのですが、ご遺骨の大切さ意味などは第3者には伝わりにくいものです。最近では、ハワイなどで散骨する方も増えているようですが、どこでも自由に撒くことができるわけでなく、ハワイの州法で許可された業者しか散骨することができないようです。
骨壷に入っていたり、粉骨したお骨は、そのお骨が誰のものであるか、「埋葬許可証」や「分骨証明書」があった方がトラブルが少なくすむかもしれません。
また向かう先でのルールもありますので、事前に調べることによりスムーズな旅行を楽しむことができます。